目次
皆さん、こんばんは!
今日は年内最後の記事をお届けします。
2021年1月1日の正式なインプリメンテーションが既に発表されているAfCFTAですが、多くの経済効果が期待されている中で、さらにそれを前に進めるにが様々な場面でのデジタル化でしょう。
今回の記事では、このデジタル化、特に国外でも政府系のサービスを受けることや、ビジネスにとって重要な登記などのサービスを可能とすることで、さらに中心に躍り出るだろう3カ国が紹介されています。
関連記事も合わせてどうぞお楽しみください!
今年は毎日の記事更新、ウェブサイトのリニューアルなど、ご愛読、サポートいただき、誠にありがとうございました!
来年もさらにビジネスに役立つかもしれないアフリカから発信される、あるいは世界で話されているアフリカに関することを共有していきます!
来年はさらに楽しく読めるよう、エンターテイメント性なども持たせ、アフリカをより身近に感じられるよう取り組んでまいります!
どうぞ引き続きよろしくお願いいたします!
Pick-Up! アフリカ 運営一同
自由貿易圏後に、アフリカのe-ハブとしてデジタル化をリードすることが期待される3カ国!
英題:These three countries are in the lead to be Africa’s e-hub after the free trade agreement
記事リンク:https://news.yahoo.com/amphtml/three-countries-lead-africa-e-171808391.html
内容と背景:
さて、1月もすぐそこまでですが、アフリカで1番の話題と言ってもいいのがAfCFTA(African Continental Free Trade Area: アフリカ大陸自由貿易圏)です。2018年にルワンダで行われたアフリカ連合の会議を一つのきっかけに、各国が承認してきましたが、コロナの影響もあり、今年7月に正式に施行されるはずが、延期に。そして10月頃になり、2021年1月ということが報道されました。
前知識として、この貿易圏の施行の裏には、大陸内での貿易の少なさがあり、アフリカでは全貿易の約16%が大陸内のものと言われており、それ以外は海外に頼っているという事実があります。このコロナの影響で多くの貿易網が一時麻痺したことも今回の動きに大きな追い風となるでしょう。この数字はとても低く、ヨーロッパ大陸やアジアではでは50%以上が域内で行われていることから、アフリカでも将来的には同様の成果が期待されています。
さらに数字的には、2022年までに、52%の貿易を域内で行い、それによって約34兆ドルのGDPへの貢献が予測されており、さらに、アフリカ大陸の約13億人の人口がかかわるため、世界最大の大陸貿易協定としても期待がされています。またBloonbergの記事によると、この貿易権が実行された暁には、約840億ドルの潜在的効果を輸出にもたらすようです。
さて、今回の記事では、アフリカの特に3カ国がこのAfCFTAの施行によって、旧ソ連の崩壊後のエストニアが成し遂げたようなデジタル化による成功を手にするだろうと言われています。エストニアでは、早くから政府のサービスがオンラインで受けられるようなインフラ整備がされ、アフリカの国々では、Digital Identityなど、多くの場面でエストニアに学ぼうとする動きが起きています。
記事では、特にe-Residencyをあげ、会社の登記や起業家の国内での登録によって大きな功績をエストニアが挙げたことを例に、同様のことをすることで、インテグレーションされたアフリカ大陸での経済発展に大きく貢献している起業家にとって一つのゲートウェイになり得るとし、ルワンダ、モーリシャス、ガーナが紹介されています。
ルワンダに関しては、「アフリカのシンガポール」とも呼ばれていることをあげ、同国で、世界的にも関心のもたれる数日での会社登記が可能なオンラインシステムを導入したことが挙げられており、AfCFTAのインプリメンテーションによって、内陸国としてのハンデを跳ね除け、多くの人たちの同国での会社登記、そして企業の誘致に貢献するのではないかと紹介されています。
モーリシャスに関しては、アフリカの国際金融取引のハブとしての地位を築いたこと、それによって多国籍企業のアフリカ進出時のモーリシャスへの誘致に成功していることが紹介されています。もともと出来上がっている、アフリカにとっての金融取引のゲートハブとして地位をAfCFTAのインプリメンテーションが加速させるだろうとしています。
そして、最後に紹介されているのがガーナで、今急成長を見せているホットスポットで、政治的な自由度が高いこと、そして西アフリカ諸国経済共同体(Economic Community of West African States: ECOWAS)や、アフリカ随一のテックハブとも言われるナイジェリアとの近しい関係性などが、エストニアやルワンダ、モーリシャスのような効果をもたらすのではないかとの期待が共有されています。
まだまだ、数字的な予測が中心になっており、実際のインプリメンテーションまではどこまでこれらの予測が現実のものになるのかわかりませんが、年始にかけて、またここら辺どのような効果が期待されていて、どのように実際にインプリメンテーションが行われているかなど共有していきます。
.
関連記事:
- 「Bloomberg: AfCFTA could tap US$84B in export potential」 – Link
- 「Facts and figures of Africa free trade, AfCFTA」 – Link
- 「コラム – Vol. 1:「アフリカ」という見方」 – Link
- 「AfCFTAとその経済効果とは?【面白記事 Vol. 97(2020年8月1日配信)】」 – Link
- 「AfCFTAは雇用と収入にどう影響する?【面白記事 Vol. 145: 2020年9月26日配信】」 – Link
ご相談・お問い合わせ
アフリカ・ルワンダへのビジネス進出をご検討の際は、当サイトの運営に関わっているレックスバート・コミュニケーションズ株式会社までご相談・お問い合わせください。