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みなさま、こんばんは!
本日は国連開発計画(UNDP)がボツワナの農業セクターで実施しているプロジェクトをご紹介いたします!
関連記事ではプロジェクトの実績に関して地元農民の声を交えて紹介していますので、ぜひそちらも合わせてお読みください!
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記事:「UNDPがボツワナで気候変動対応型農業に投資」
「UNDP Program in Botswana Invests in ‘Climate Smart’ Farming」
記事リンク:
内容と背景:
本日はボツワナの農業セクターにおける国連開発計画(UNDP)の取り組みをご紹介いたします。
ボツワナ第五の都市であり、国の北部にあるオカバンゴ川流域水に位置するマウン(Maun)市では、UNDPがボツワナ政府とのパートナーシップを通じて、地元の農家らに技術的および財政的支援を提供し、農業生産性の向上と地元農民の社会経済的発展に取り組んでいます。
マウン市では年間降雨量が平均500ミリメートル未満と降雨量が非常に少なく、天水農業を営む地元の農家らにとって、頻繁に発生する干ばつが大きな課題となってきました。UNDPは国際的な資金メカニズムである地球環境ファシリティ(Global Environmental facility: GEF)からの資金提供を受け、より少ない水と土地を使用して通常の収穫量を生み出せるよう、地元の農家らに遮光ネットと貯水タンクの提供や環境に配慮した農法の指導を行い、持続可能な農業を促進しています。UNDPはさらに、収穫量を最大化するための種子のスケジューリングなど、メンターを通じた農業技術の指導にもあたっています。
今回のUNDPのプロジェクトマネージャーを務めるJaneiro Avelino氏は、地元農民の社会経済的発展の促進は南アフリカ市場への作物の輸入依存を打破することにもつながると述べ、今回のプロジェクトのマクロ的な目的の一つが、作物の海外市場への依存を減らし地域経済を後押しするために、国内での高付加価値作物の持続的な生産を促進することであると暗示しています。
さらにGEFの主任専門家であるMohamed Bakarr氏も、ボツワナとその近隣諸国では多くの人々が自給自足農民であり、観光産業で使用されるような食料は海外市場からの輸入に依存していると述べ、今回のUNDPの取り組みが地元農民に自給自足農業から商業農業への移行をもたらし、国内生産の増加につながることに期待を示しています。
記事によるとこのプロジェクトは現在3年目に突入しており、UNDPによる持続可能な農法の指導によりこれまで地元のスーパーマーケットへの主要なサプライヤーの一つとなった農家もいるようです。今回関連記事に載せている記事では、UNDPのプロジェクトにより遮光ネットと貯水タンクを受け取り、適切な害虫駆除方法を学んだことで地元の小売業者への供給量が増加し、収益の拡大を果たしたトマト農家、また作物の適切な温度管理方法や有機肥料を導入したことで持続的に安定した供給を確保できるようになったレタス農家の事例が挙げられています。
以前からお伝えしている通り、特にサハラ以南のアフリカでは農業セクターに従事する労働者の割合は他地域と比較して非常に高くなっています。しかし、依然として生産性の低い伝統的な自給自足農法へのアクセスしかもたない農民が多く存在するため、アフリカの農業セクターの変革には商業化の促進が不可欠であると言われています。メンターを通じて地域コミュニティに近い形で支援を実施している点が特徴とも言える今回ご紹介したUNDPのプロジェクトですが、記事によると将来的にはボツワナのみならず近隣諸国であるアンゴラとナミビアでの支援も実施していきたい意向であるようです。UNDPの提供する技術的および財政的支援が地元農民の広範囲な社会経済的発展につながるのか、今後の動向に注目したいところです。
関連記事:
- 「Fresh, local food in Botswana: “We are ready to meet this demand.”」–Link
- 「UN WomenとStandard Bankが南アとマラウィで女性のエンパワーメントを目指す農業開発プロジェクトを実施【Pick-Up! アフリカ Vol. 38 :2020年11月17日配信】」–Link
- 「環境系の取り組みもアフリカではビジネスチャンス!?【面白記事 Vol. 82:2020年7月11日配信】」–Link
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