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こんばんは。本日はアフリカのエンタメニュースをご紹介します。
今回、ピックアップしたのは、ディズニーがナイジェリアの映画会社とパートナーシップを組み、アフリカのリソースを最大限に活かしたアニメシリーズの製作を行うことについて書かれた記事です。
アフリカ映画市場への参入の方法は様々あり、国や企業によってその方法にはそれぞれ違いがあるようです。過去に更新した関連記事も併せてぜひご覧ください!
記事:ディズニーがナイジェリアのラゴスを舞台にしたアニメシリーズでアフリカのKugali Mediaと提携
Disney partners Africa’s Kugali Media for animated series set in Lagos, Nigeria
記事リンク:https://techpoint.africa/2020/12/13/disney-kugali-media-animated/
内容と背景:
今回ピックアップした記事では、ディズニーがナイジェリアとウガンダの映画会社であるKugali Mediaと組んで、ナイジェリアのラゴスを舞台にしたテレビシリーズを制作する意向を示したことについて書かれています。
このディズニーとKugali Mediaのパートナーシップでは、ヨルバ語で「未来」を意味するIwájú(イワジュ)というタイトルの漫画のアニメ化シリーズ製作を行うということです。
実際にアフリカの漫画のアニメ化を行い、そのアニメーション製作はナイジェリアで着手されるということです。
海外から作り込まれたものがアフリカに輸入されるのではなく、アフリカの現地のリソースを充分に活かした形でのパートナーシップが今回のポイントになりそうです。
今までにお伝えしてきたアフリカ映画セクターの現状では、Netflixがアフリカのオリジナルシリーズをリリースするなどしてアフリカ進出を図るなど、大手外資系企業がアフリカのオレンジ経済に次々と参入を開始してきている様子が見られてきました。
その中で、今までも様々な企業がアフリカを舞台にした作品を製作してきましたが、その多くと今回との大きな違いは、アフリカについてリリースされている作品の多くは、ほとんどアフリカ人ではない国の人々によって語られていたものが多かったという点です。しかし、この記事の中で、この作品の著者は、アフリカ人自らがアフリカの物語を語ることが、いかに重要なことであるかということについて言及しています。
例えば、ディズニー映画のアフリカでのプレゼンスについて考えるときに、ディズニー独自のストリーミングプラットフォームで収集したデータを基にして、国ごとに最もストリーミングされたディズニー映画をマッピングしたものが下記の通り示されています。
映画の興行収入が全世界で1,400億円を超え、歴代興収でアニメーション映画史上1位となったアナと雪の女王が、ストリーミングでも合計200万回近くの検索数となり、多くの国で人気になっていることが理解できます。
しかし、このマッピング図によると、アフリカ大陸には54か国もの国があるにもかかわらず、アナと雪の女王がストリーミング数1位にランクインしている国はないようです。その代わりにムーラン、アバター、ライオンキングなどの映画が散見できる他、No Dataとしてそのデータ数が収集できていないという状況が大半を占めている様子が見て取れます。
今回ご紹介した記事のように、現地のリソースをうまく活用したパートナーシップによって、アフリカの人々が楽しめるコンテンツが製作されれば、ディズニー映画の世界ストリーミングマップにも、アフリカの国々のデータがしっかりと反映されるようになるのではないかと感じました。
引き続き今後の動向を追っていきたいと思います。
関連・参考リンク:
- This Map Shows Every Country’s Favorite Disney Movie – Link
- Disney bets the House of Mouse on streaming – Link
- Netflixが新たにナイジェリアの映画制作セクターに進出!《アフリカエンタメウィーク第二弾》【面白記事 Vol. 129: 2020年9月8日配信】- Link
- アフリカのエンタメ市場は?5カ国から学ぶ《アフリカエンタメウィーク第六弾》【面白記事 Vol. 133(2020年9月12日配信)】- Link
- アフリカ・オレンジ経済:エンタメ業界への参入の道【Pick-Up! アフリカ Vol. 31 (投稿:2020年11月9日)】- Link
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