目次
皆さん、こんばんは!
土曜日は地域経済圏などに関するニュースをお届けしていますが、今日は来月に迫ったAfCFTA施行前に、「人とモノの自由な移動」に大きな影響を持つビザに関して取り扱っている記事を共有します。
世界でもパスポートの強さを調査したレポートがありますが、今回はアフリカ開発銀行(AfDB)の行った調査を活用した記事を読んでいきます。
どうぞお楽しみください!
アフリカ諸国、歴史的な自由貿易協定施行に向け、ビザルールを緩めている
英題:African countries are relaxing visa rules for each other ahead of a historic free trade agreement
記事リンク:https://finance.yahoo.com/news/african-countries-relaxing-visa-rules-101808039.html
内容と背景:
AfCFTAの施行が1ヶ月以内に迫り、色々な調整が最終段階になってきていますが、今回は、その調整の中でも一つのコアになる、「人とモノが自由に動く」ことを可能とするうち、特に人に関わってくる「ビザ」に関してのニュースをお届けします。
記事では、ヨーロッパや、アメリカ、そして最近ではアジア(特に中国)のパスポート保持者のアフリカ訪問の際に書類の準備なしに、到着時のビザ費用の支払いだけで入国できるようになってきている一方、同胞アフリカ諸国のパスポート保持者は必ずしもそうではなかったことを指摘しています。
その結果を示す資料として、アフリカ開発銀行(African Development Bank: AfDB)の行っている、Visa Openness Indexで、アフリカ各国間での移動のしやすさ具合を使い、どれほどアフリカ諸国のパスポート保持者がアフリカ大陸内での移動が困難なのかを示しています。この調査は常に更新されるようで、各国の首脳に対し、自国のパスポート、あるいはビザの有無などから、大陸内での移動をさらに容易にするために活用してほしいという思いのもと作られたようです。
ランキング、そして調査では、ベニン、セイシェル、ガンビアがアフリカすべての国に対しビザなしでの入国を認めているのに反し、約半数の46%では事前のビザ取得の必要であり、アフリカの国々間でビザなしで自由に移動できるのは全体のうち26%しかないことなど、ネガティブな結果が出ているのが共有されています。しかし、この調査が始まった2016年以来93%で改善も見られており、このAfCFTAを確実にこなしていく上で、更なる改善も期待されています。
世界の中でのアフリカのパスポートの強さに目を当てると、今回も出ているセイシェルがアフリカ諸国の中でも一番強く、30位を記録しています。セイシェルのパスポート保持者は59カ国でビザが必要ない反面、100カ国以上では事前のビザが必要になこともあり、アジアや、ヨーロッパ、アメリカ大陸などの一位と比べると、ビザが必要な国が多いのが見られます。
国際的にはビザの強さが、国際舞台での信頼度や政治力と関係しアフリカの国々は少し弱いところである反面、大陸内ではより似たような物差しで判断できることから、これらが改善され、AfCFTAをさらに次のレベルに上げるべく、それぞれの国でビザなし、あるいは到着時の取得可で入国できる国が増えることが期待されます。
それぞれのランキングページを関連記事にも載せていますので、ご興味ある方は是非見てみてください。
.
関連記事:
ご相談・お問い合わせ
アフリカ・ルワンダへのビジネス進出をご検討の際は、当サイトの運営に関わっているレックスバート・コミュニケーションズ株式会社までご相談・お問い合わせください。