アフリカの農業セクターにおけるマイクロソフト社の取り組み【Pick-Up! アフリカ Vol. 55 ：2020年12月5日配信】

みなさま、こんばんは！

本日はこちらの記事を通じて、マイクロソフト社がアフリカの農業セクターで実施している代表的な取り組みをいくつかご紹介いたします。

ぜひ関連記事と合わせてお読みください！

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記事：「アフリカでの食料安全保障維持におけるアグリテックの重要性」

「Agri-tech continues to transform the future of food security in Africa」

記事リンク：

https://news.microsoft.com/en-xm/2020/11/25/agri-tech-continues-to-transform-the-future-of-food-security-in-africa/

内容と背景：

本日はこちらの記事を通じて、マイクロソフト社がアフリカの農業セクターで実施している代表的な取り組みをいくつかご紹介いたします。

アフリカでは農業収入にのみ依存する人が人口の約70%を占めるとも言われており、農業は重要な産業と位置付けられています。さらに世界的な人口増加に伴い、FAOが途上国での農業生産量を2050年までに2倍にするという国際的目標を掲げており、アフリカでも農業生産性向上に向けた動きが活発化しています。

しかしながら、アフリカの農業セクターでは昔ながらの農法や、数々の疫病、また気候変動の影響等により、依然として低い農業生産性や市場へのアクセス不足など、様々な課題に直面しています。そんな中、これまでこちらの投稿でも度々お伝えしてきた通り、アフリカの農業セクターでは課題解決のため、近年最先端のテクノロジーを活用したアグリテックソリューションが盛んに用いられており、アメリカを代表するソフトウエア開発会社であるマイクロソフトも様々な取り組みを実施しているのです。

同社はこれまで官民両方の組織と提携し、アフリカの農業セクターに幅広く貢献してきました。公的組織と提携した例としては、ケニアの農畜水産協同組合（MALFC）との協働が挙げられます。同社は今年3月にMALFCとMoUを締結し、ケニアで食料の安全保障維持に向けた技術提供を行っています。

一方、民間組織と提携した例としては、ケニアのテクノロジー企業SunCultureとの協働が挙げられます。マイクロソフトは、農民らが気候変動によって引き起こされる降雨量の不規則な変化に対応できるようにするために、SunCultureと連携し、太陽エネルギーのみを動力源とする革新的な灌漑システムを開発したのです。この灌漑システムではセンサー、カメラ、ドローンが土地からのデータ収集を可能にしており、機械学習やIoTを通じて、接続されたデバイスに向けて、農家ごとにパーソナライズされた提案を生成しています。記事によると、この灌漑システムの導入により、小規模農家による収穫量が3倍、収入が10倍にまで増加したようです。

さらにマイクロソフトは、同じくケニアの物流スタートアップであるTwiga Foodsと連携し、食料供給プラットフォームの開発も行っています。このモバイルプラットフォームは、農村部の小規模農家と都市部の小売業者を結びつけており、競争力のある価格での農作物の取引を可能にしています。マイクロソフトの技術提供により、Twiga FoodsはITヘルプデスクや人事機能の強化を実施しています。

マイクロソフト社は上記の様な個別の組織間連携のみならず、国際的な規模でのプログラムも複数実施しています。その代表的な例が「Microsoft Global Social Entrepreneurship Program」と「Microsoft 4Afrika」です。前者では技術、ネットワーク、助成金の提供を通じて、世界中の有能なアグリテックスタートアップをサポートしています。一方後者では、インターネットへの手頃なアクセスの提供、熟練した労働力の育成、また地域のテクノロジーソリューション開発に焦点を当て、アフリカの新興企業、中小企業、政府、起業家など幅広いステークホルダーに対し、投資を行っています。

Microsoft 4Afrikaの地域ディレクターであるAmrote Abdella氏は、マイクロソフトは今後3年以内に100万人の農民をデジタルプラットフォームに呼び込むことを掲げており、農家の経済的自立と持続可能な未来の実現に向けた取り組みを継続すると述べています。

マイクロソフトはアフリカの農業セクターにて上記以外にも、世界銀行との連携や、「アフリカの緑の革命のための同盟」への署名など、様々な取り組みを行っています。同社の取り組みがアフリカの農業セクターにどれだけのインパクトを与えることができるのか、注目したいところです。関連記事には、「アフリカの緑の革命のための同盟」への署名をはじめ、同社の取り組みを扱った以前の投稿、また上述した組織間連携に関する記事を載せています。ぜひ合わせてお読みください。

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4. 「Investing in African agri-tech」–Link
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