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皆さん、こんばんは!
今日はAfCFTAに関してお届けします。
同取り組みのインプリメンテーションが行われると言われている2021年1月まで数ヶ月を切りましたが、ガーナの大学の教授がその不透明性と課題の多さを指摘する内容のインタビューをお届けします。
どうぞお楽しみください!
「AfCFTAの成功にはまだ疑問符がある。各国はまだ自国の課題を解決しきれていなし」と 話すDr. Mensah
英題:AfCFTA success questionable, countries ‘can’t take care of themselves’ – Dr Mensah
内容と背景:
ガーナからあまり嬉しくない予測のニュースが届きました。2021年1月からの正式なインプリメンテーションが期待されるAfCFTAなのですが、どうやらそれを難しいと感じている方々も少なくないという内容です。
さて、こちらの記事は、ガーナ大学ビジネススクールで教えている、Dr. Lord Mensah教授がGhanaWebというメディアに対して語った見解を共有しています。教授の見解は、AfCFTA下で作り出そうとしているシステム、枠組みに加盟国の全ての企業が適応できるのかというところにあるようです。
皆様もご存知かもしれませんが、中小零細企業(Micro, Middle and Small Enterprises: MSMEs)がアフリカ経済の70%〜80%を占め(下記関連記事1)、そして雇用においても大きな割合を占めているという事実がある中で、そして、インフォーマルセクターも同様に大きな割合を占めている中(世界銀行の2018年の調査では、全体の60%以上を占める:下記関連記事2)で、彼らを同取り組みが実現しようとしている枠組みにどのように入っていけるのかが不透明と話していうのです。
彼は、各国政府がAfCFTAのインプリメンテーションにおいて、自国産業を然るレベルにまで成長させることに責任を持って取り組み、また同時に最近も大きな話題になっていますが、国内のセキュリティーを確かなものにすること、そして同時に失業率などの問題にも取り組む必要があると話しています。彼はこれらがしっかりされないうちが時限爆弾の上に座っているようなものだと表現し、それらの整備への取り組みの重要性、性急性を強調しています。
現段階での各国の準備具合は下記関連記事3にある、レポート結果からも準備具合の低さが露呈しているだけに、これらへのさらなるコミットメントを持った取り組みの必要性が指摘されていることに共通することはあるのではないでしょうか。
そして最後に同氏はアフリカ各国が「確固たる製品」を持たない状態というのももう一つ今後課題になるのではないかとしています。アフリカ各国での経済や市場を見たときに似通った製品やサービスが展開、提供されている事実は否めないだけに、人頭抜け出るために、そしてAfCFTAの枠組み、仕組みの中での優位性を確保するためにはそのような場面での経済・市場改善を必要になってきます。
ただ、同氏はAfCFTAのコンセプトや、その裏にある考えは評価しており、ネガティブさは見られないことから、今後2021年1月まで彼が指摘したような事柄がどのように取り組まれていくのかなど気にしてみていきたいものです。
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関連記事:
- 「Egypt- MSMEs make up 80% of African economy, employ 70% of total population: COMESA」 – Link
- 「Understanding the informal economy in African cities: Recent evidence from Greater Kampala」 – Link
- 「AfCFTA YEAR ZERO REPORT」 – Link
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