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今月20日火曜日にルワンダにて輸出市場向け限定で医療用大麻の栽培が合法化されたというニュースをお伝えさせていただいたかと思いますが、本日はそれに関連して、アフリカ南部における産業および医療用大麻セクターの将来性に関して、近年急成長している同セクターの動向とともに解説している記事をご紹介いたします。

ぜひお楽しみください!

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記事:「アフリカ南部諸国は産業および医療用大麻セクターのリーダーとなり得るのか」

英題:「Why countries in southern Africa could become leaders in the cannabis sector」

記事リンク:

内容と背景:

今月20日火曜日にルワンダにて輸出市場向け限定で医療用大麻の栽培が合法化されたというニュースをお伝えさせていただいたかと思いますが、本日はそれに関連してアフリカ南部における産業および医療用大麻セクターの将来性に関して、近年急成長している同セクターの動向とともに解説している記事をご紹介いたします。

先日の投稿でもお伝えさせていただいた通り、これまで乱用の観点から注目されることの多かった大麻ですが、実は近年米国やカナダなどの諸外国でその有用性が注目され、産業用ヘンプ(麻)や医療用大麻としての地位を確立しつつあります。そこで世界的な需要の高まりに合わせ、アフリカ諸国、とりわけアフリカの南部に位置する国々が最近栽培先としての注目を集め始めているのです。

今回ご紹介する記事では医療用大麻栽培が盛んな国としてアフリカ南部に位置するレソト、また最近麻と医療用大麻の栽培が合法化された国としてジンバブエが挙げられています。記事によると、レソトでは既に国内にある18の産業用グリーンハウスで合法的に栽培が行なわれており、ジンバブエでは昨年栽培の合法化が行われたようです。

大麻からは現在までに約70種類以上もの成分が確認されており、その主成分にはカンナビジオール(CBD)とテトラヒドロカンナビノール(THC)が含まれます。後者のTHCはマリファナの原料にもなっており、劇的な精神活性作用をもたらす一方、前者のCBDは心身に様々な良い効果をもたらし、病気の症状を緩和する働きが確認されるなど、日本でも規制対象にはなっていません。

国からライセンスを取得し、医療用大麻を使用した製品の製造を行っているレソトの民間企業Medigrowのマネージングディレクターであるアンドレボスマ氏は、市場が高いCBD有効成分の含有割合を求めていることを指摘した上で、Medigrowの栽培する医療用大麻にはごくわずかのTHC、その一方で多くのCBDが含まれており、常に最高の品質を追求していると述べています。記事によると、Medigrowの製品はカナダに向けて輸出されているようです。

また、昨年麻と医療用大麻の栽培が合法化されたジンバブエでは、CBDオイルの製造を専門とするイギリスの民間企業EcoEquityがライセンスを取得し、ジンバブエで初となる収穫を実施しています。EcoEquityの創業者であるジョン・ポール・ドラン氏は、同社は1,300キロの原材料から製造された1,100キロものCBDオイルをジンバブエからイギリスへ輸出しており、これは3,400万ドルから3,500万ドルに相当すると述べています。

記事ではさらにCBD製品が市場に偏在している国として南アフリカを挙げています。南アフリカでは産業用ヘンプから製造されたCBDオイルがオンラインストアやドラッグストア、また個人経営の小規模なお店までいたるところで販売されています。ケープタウンを拠点とするSouthern Sky社はAfrican Pureというブランド名のもと、睡眠不足、筋肉の痙攣、不安の解消に使用される製品を製造しています。また、Good Leaf社はアフリカで栽培された薬用植物を点在させた化粧品、薬、香水、また飲料などの健康商品を製造しており、昨年初めより市場での販売を開始しています。記事によると、Good Leaf社の成長率は2桁台に達しているようです。

レソトやジンバブエ、また南アフリカの例からご理解いただける通り、アフリカ南部地域での産業および医療用大麻セクターは近年大きく成長しています。

同セクターに関する分析やコンサルティングを提供している「アフリカ大麻諮問グループ」の責任者であるSibusiso Xaba氏は、麻の繊維は22,000もの異なる産業用途で使用されており、プラスチックや織物にとって代わる持続可能な製品として注目に値すると述べています。さらに彼は1ヘクタールの麻は通常の植物の4倍の二酸化炭素を大気から吸収し、環境にも良い影響を及ぼすと述べ、産業用ヘンプの可能性に期待を示しています。

また、世界の大麻市場を専門とする米国のコンサルティング会社New Frontier DataのJohn Kagia氏は、農民が何世紀にもわたって伝統的に大麻を栽培してきた地域が多く、人件費も他地域と比べて安いアフリカは世界に大麻を供給するのに非常に適していると述べています。さらに麻や医療用大麻が世界基準を満たすことを保証する規則が整っているとも述べ、同セクターの明るい未来に関して語っています。

一方、記事の中では乱用につながらないよう、さらなる規制や法整備が必要であるとの見解も示されています。産業および医療用として今後さらにニーズの高まりが予想され、またアフリカ諸国も外貨獲得の手段としてセクターの繁栄を促進させていくと考えられるだけに、フレームワークの整備が進めばアフリカ南部地域が世界の大麻セクターをリードする日がやってくるのかもしれません。今後の動きに注目していきたいところです。

関連記事:

  1. 「Malawi legalises cannabis amid hopes of fresh economic growth」Link
  2. 「Zimbabwe announces rules for growing cannabis to boost revenue」Link
  3. 「Lesotho’s Budding Cannabis Industry Sparks High Hopes」Link
  4. 「Big problems with South Africa’s proposed cannabis laws」Link
  5. 「ルワンダ政府;医療目的での輸出用大麻栽培を承認!(Pick-Up! アフリカ Vol. 14)」Link

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