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ルワンダがCovid-19ワクチンを製造するための協議中
Rwanda in talks to produce Covid-19 vaccines
記事リンク:
https://www.theeastafrican.co.ke/tea/news/east-africa/rwanda-talks-covid-19-vaccines-3391696
内容と背景:
本日はルワンダから新型コロナウイルスのワクチンに関連する話題をお届けします。
ルワンダが、アフリカ初となるmRNAワクチンをルワンダ国内で製作するという方針が発表されました。
新型コロナウイルスのワクチン接種は、2020年12月にイギリスのスタートを皮切りに世界各国で広がりを見せています。
日本経済新聞社と英フィナンシャル・タイムズの集計によると、人口100人あたりの累計接種回数が50回を上回っているのは18の国と地域で、100回を超えたのは5つの国と地域であると発表されています(関連記事1)。
今回ご紹介する記事によると、ルワンダは、2022年6月までに人口の60%(約750万人)を接種するという目標を達成するために、少なくとも1,300万回のCovid-19ワクチンを必要としていると示しています。しかし現在、ワクチンの初回接種を受けたのはわずか4%だということです。
現在、特に頭を悩ませているのは、インドが国内のCovid-19症例の急増により、ワクチンの輸出を停止したため、ルワンダへのアストラゼネカワクチンの2回目の接種が遅れているという点です。
インドは、世界最大規模のワクチン製造と輸出能力を持つと言われてきましたが、変異株の流行により、ワクチンの禁輸措置を出しています。この措置がアフリカ諸国には特に大きなダメージになっているようです。
このようにアフリカなど、自国でワクチン開発を行うリソースのない国は、他国のワクチンに頼らざるを得ないという状況があり、それがワクチン接種が行き渡らない一つの原因であると言えます。
そこでこの記事では、ルワンダがアフリカ初となるmRNAワクチンをルワンダ国内で製造するという方針について言及されています。
現在ルワンダは、mRNAワクチンを製造する施設を作り、協業するパートナーと交渉を行なっているということで、時期は未定であるということを発表しています。
WHOは、低中所得国を対象としたイニシアチブの下で、Covid-19ワクチンの生産能力を拡大し、製造を拡大して、mRNAワクチン技術を使用したグローバルアクセスを拡大することを計画しているということです。
WHOによるとアフリカでは南アフリカやエジプト、モロッコ、チュニジア、そしてセネガルなどの国がCovid-19のワクチンを製造するだけの製造能力を有しているにもかかわらず、知的財産権の縛りが影響し、製造できずにいると発表しています。同様の問題は世界でもみられており、これが原因で世界各地での供給が遅れているということが考えられています。
今回のルワンダでのケースのように、既存のワクチンをアフリカ大陸内の国で製造するという方法を実施すると、今後どのようなスピードで供給が進んでいくのか、注目して見ていくことができそうです。
関連・参考記事:
- チャートで見るコロナワクチン 世界の摂取状況は – Link
- Rwanda President Seeks to Bring First mRNA Vaccine Plant to Africa – Link
- インドのワクチン輸出停止で途上国のワクチン供給はどうなる? – Link
- アフリカのコロナワクチン接種事情:アフリカにとって最も良い会社は?【Pick-Up! アフリカ Vol. 104:2021年2月11日配信】- Link
- 南アフリカ:障害のある人々へのコロナワクチン接種の対応【Pick-Up! アフリカ Vol. 110:2021年2月18日配信】- Link
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