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アフリカの都市での公共交通の効率化にテクノロジーはどう貢献している?
英題:How tech startups are making public transport in African cities more efficient
内容と背景:
近年、アフリカの交通でよく聞かれるのは、南アフリカのヨハネスブルグやナイジェリアのラゴス、ケニアのナイロビ、あるいはウガンダのカンパラなどでの通勤時間の交通渋滞です。近年車を所有する人たちの数は増えているようで、都市部で働く人の数の増加なども交通渋滞が大きくなる原因の一つになっているようです。
さて、今回の記事ではまずナイロビの例を使って、毎月8000台もの新たな自動車があたらにナイロビの道路を走るようになっていると共有しています。そしてこれがナイロビでの効率的な公共交通システムがないことによって、あるいは人々の同システムへの不安感がこの傾向を強めているとしています。
この問題の解決に、スタートアップ企業がさまざまな解決策を提供しようとしているとして紹介されています。
ここで紹介されていますのが、昨年豊田通商が設立した、モビリティー関連のスタートアップに特化した投資・融資を行うMobility 54を通して投資を獲得した、Data Integrated社です。彼らは、特に中小企業に対してデジタルソリューションを提供しており、バス会社に対し発券システムを提供するプラットフォームを作った事で、この投資を獲得したようです。もともと、企業へのファイナンシャルソリューションを提供してた同社の特徴が活かされる形となりました。
彼らのソリューションでは、バスの時刻や予約システム、そして支払いのシステムを提供しているのですが、これらのシステムはそれまで全てマニュアルで行われていたことに着目したと記事では伝えられています。しかし、この分野で活動している企業の80%はまだデジタル化されていないとも同社のCEOは記事で共有しています。
次に紹介されていますのは、Quick Bus社です。彼らも予約や発券サービスを提供しているのですが、そこにバス会社の価格比較可能な機能もつけているようです。バス利用者が様々な情報から自らにとって最適な交通手段と料金を選択でき、バス会社は、自社のサービスの利用者のデータなどを得られることから、自社サービスをより管理できるようになると同社のManaging Directorは話しています。ここには、過去のデータこそが自社サービスの過不足を明らかにするだけでなく、改善すべき点を明らかにするという考えがあるからと記事では共有されています。
場所を移して、南アフリカで大陸を代表するデジタルソリューションとして、GoMetroとWhereIsMyTransportが紹介されています。
まず、WhereIsMyTransportに関しての紹介では、交通サービスを提供している企業・関係者の多様性に着目し、それらの情報が正確に集約さる必要性があるいことから、そこに取り組んだと同社の代表は話しています。これまでもバスの時刻表などはあったものの、最新の状態が常ではなかったり、時間の変更がフレキシブルでなかったりという課題を抱えていたようです。そこで同社がビッグデータプラットフォームを構築し、情報を収集するだけでなく、それらを統合集約し、正確な情報を適切な時に手に入れることができるようにしたのです。
同社は2016年に創立されたのですが、Googleや豊田通商など合わせ750万ドルの投資を昨年3月に獲得し、現在では東南アジアや南アメリカでも同様のソリューションの提供を行っているようです。
ソリューションは出てきているのですが、事業の収益性や投資可能性、そして持続性を課題点としあげられるとこれらの企業の運営関係者の話も共有されています。Mobility 54からの投資を受けられたData Integrated社は、この戦略的な投資が他の投資家からの興味を引きつけるきっかけになったと代表者は話しています。特にこの分野でのインフラが成熟していないことが大きな投資を得るのを難しくしているようで、特にそれらのソリューションを提供しているのが小さなスタートアップであったりすることも、投資なしに持続性を実現できない理由にもなっているとしています。
記事では、様々な形でのパートナーシップ(規制局や投資家、同業者、サービスを活用する企業)がこの分野で活躍しようとするスタートアップ社の成長を後押しするとしています。
交通やロジスティックス、サプライチェーンなどの分野はアフリカではまだ成熟しておらず、様々な課題があげられていますが、近年、特にコロナ以降、管理系のソリューションは一つアフリカの課題を解決に導くのではないかと注目されています。同分野に興味をお持ちの皆さんぜひビジネスチャンスを探してみてください!
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