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みなさま、こんばんは!
さて、本日は今週火曜日にお伝えした西アフリカ地域での通貨統合の動きと絡め、同地域での貿易環境整備に向けた国際的な取り組みを紹介している記事を共有させていただきます。
ぜひ最後までお読みください!
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記事:「西アフリカ貿易投資ハブ:地域経済促進を目指すUSAIDによるイニシアチブ」
英題:「The West Africa Trade and Investment Hub Aids African Economies」
記事リンク:
内容と背景:
本日は今週火曜日にお伝えした西アフリカ地域での通貨統合の動きと絡め、同地域での貿易環境整備に向けた国際的な取り組みを紹介している記事を共有させていただきます。
西アフリカ諸国では大陸内のどの地域よりも高く、人口の30%以上が最低生活水準(貧困線)以下で生活していると言われており、引き続き高水準の貧困に直面しています。また、これらの国々では人口のごく一部が利益の大部分を保有しており、社会経済的不平等による格差が国民経済の成長を抑制し、小規模企業を不利な立場に置いています。
そんな中今回ご紹介する記事では、西アフリカ地域での持続可能な経済成長の促進を目指した米国国際開発庁(以下:USAID)による西アフリカ貿易投資ハブと呼ばれる5年間のイニシアチブが紹介されています。
西アフリカ貿易投資ハブは2012年から2017年の期間で実施されたイニシアチブに続き、今年1月28日に立ち上げられたイニシアチブです。このイニシアチブでは民間部門での投資を通じて、事業を拡大し地域経済への統合を実現させるリソースを、経済的資源や投資機会へのアクセスを欠く企業に向けて提供することを目標に掲げています。
貿易ハブとしても知られるこの西アフリカ貿易投資ハブでは民間企業、研究機関、大学、非営利団体、また営利団体と提携し、ベンチャービジネスのための資金を生み出しています。この資金は、生産能力を高め、地域経済をグローバル市場全体に統合させるため、サプライチェーンの安定化と新技術の導入に向けられています。
西アフリカ貿易投資ハブではさらに、大陸内の他地域と比較して不釣り合いに高いジェンダー不平等を解消しようと、少なくとも2万人の新たな女性雇用の創出を目指し、女性起業家へのサポートを通じて必要な資金、製品登録、免税輸出、およびその他経済ツールへのアクセスを提供しています。
またコロナ禍に直面している現在は特別な資金を割り当て、ヘルスケアおよび関連分野に従事する企業に向けて、食料安全保障、雇用の安定化、また生産性の向上を支援しています。
このイニシアチブはとりわけ市場ベースのアプローチをとっており、市場主導の長期的な経済成長を促進することにより西アフリカ地域内にプラスの社会的影響を生み出そうと機能しています。
こちらの投稿でもたびたびご紹介していますが、通貨統合やアフリカ大陸自由貿易圏(AfCFTA)の導入計画に代表されるように、近年アフリカ大陸では地域統合の動きが加速しています。しかし一部では、現在15%前後とかなり低水準に止まるアフリカ大陸での域内貿易の未熟さが、スムーズな通貨統合や貿易圏の運用を妨げる原因として懸念されています。
民間投資を通じて地域経済を発展させ、グローバル市場全体へと統合させる今回ご紹介したような取り組みは、地域統合の動きを一段と促進させるためにも重要な動きと言えます。アフリカでのビジネスを考える上で今後も各共同体域内での投資や貿易促進の動きは注視していきたいところです。
記事では地域内の様々な経済的ニーズを満たすために、西アフリカ貿易投資ハブが特にフォーカスしている6つの重点国での具体的な取り組みやゴールが詳しく紹介されています。ご関心のある方はぜひ記事本文もお読みください。
関連記事:
- 「AfCFTAインプリメントまで何が必要?各界の意見は(面白記事 v.139)」–Link
- 「コロナと貿易とAfCFTA(面白記事 Vol. 121)」–Link
- 「面白記事 v.14 記事2」–Link
- 「面白記事 v.11 記事3」–Link
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