こんにちは。Pick-Up!アフリカです。

タンザニアは東アフリカに位置し、東はインド洋、北はケニアやウガンダ、西はコンゴ民主共和国やルワンダ、そして南はザンビアやモザンビークなどと国境を面し、大陸部のタンガニーカとインド洋島嶼部のザンジバルからなる自然豊かな国です。

アフリカ大陸最高峰であるキリマンジャロやライオンキングのモデルとなったセレンゲティ国立公園を含む数多くの国立公園が存在する野生動物の大国です。

アフリカに馴染みのない方でも、国立公園の野生動物の様子をテレビで見たことがあるかもしれませんね。

では、タンザニアってどんな国なのか?タンザニアの基本情報をタンザニアに移住して12年の筆者が詳しくご紹介していきたいと思います!

<基本情報>

国名タンザニア連合共和国
首都法律上の首都はドドマ。事実上の首都機能を有し、経済面でも中心となっているのはダルエスサラーム。
面積94.5万平方キロメートル(日本の約2.5倍)
人口6,550万人(2022年:世銀)
民族スクマ族、ニャキューサ族、ハヤ族、チャガ族、ザラモ族等(約130)
言語スワヒリ語(国語)、英語(公用語)
宗教イスラム教(約40%)、キリスト教(約40%)、土着宗教(約20%)
時差‐6時間

※これらの情報は外務省の国別基礎データから抜粋、修正を加えたものになります。

<首都>

事実上の首都であるダルエスサラームの様子

 法律上の首都はドドマにあり立法府は存在していますが、経済面の中心であり、行政府をはじめとした多くの首都機能はダルエスサラームにあります。国際空港やタンザニア各地へ向かう長距離バスが発着するバスターミナル、ザンジバルへのフェリー発着のフェリー乗り場などもダルスサラームにあります。(ザンジバルはダルエスサラームからフェリーで約90分ほどの場所にある、インド洋に浮かぶ海が綺麗なリゾート地です。)

 10年前のダルエスサラームは幹線道路以外は未舗装な道路が多く、高層ビルも数えるほどでしたが、この10年で多くの高層ビルが立ち並び、多くの主要道路が舗装されたり拡張されたりと驚くほどの発展を遂げました。

<国旗>

現在の国旗は、1964年に大陸部であるタンガニーカとザンジバルの国旗を合わせる形で制定された。黒は国民、緑は大地、青は海、黄色は鉱物資源を象徴しています。

<気候>

赤道直下に位置していますが、地勢的に変化に富んでいるため、場所によって気候も異なります。海岸地帯であるダルエスサラームやザンジバルは平均気温は30°C弱、キリマンジャロの山岳地域は寒暖の差が激しく20°Cを下回ることもあります。

雨期は3~5月の大雨期と10~12月の小雨期があります。大雨が降ると道路が冠水したりするので、注意が必要です。大雨が続くと、通学路が冠水して危ないため、休校になることもあります。不思議なことに、雨が降ってもこちらの人はあまり傘を差しません。その代わりに雨宿りをするために、近くの店や家の軒下で雨宿りをする人たちが続出します。

<ライフライン>

ここ数年は停電や断水も以前と比べると大分少なくなりましたが、乾季に入り川の水嵩が減り水力発電の稼働が落ちたりすると、計画停電や断水が定期的に行われるため、注意が必要です。ほとんどのホテルでは、貯水タンクが設置されているので問題ないかと思われます。

私は、水道水で野菜を洗ったり、歯を磨くのに使用していますが、飲むのは控えたほうがよいです。たまにコーヒーの色くらい濁っていることもあるので、注意が必要です!

<通貨>

タンザニア・シリング(TZS)

1タンザニア・シリングは0.061円(2024年7月)

円からの両替は難しいことが多いため、米ドルで持っていくと便利です。

またタンザニア国内で米ドル不足が続いているため、シリングへの両替は使用する分だけ両替することをおすすめします。都市部であれば、ATMの設置も充実しております。

大体の物価は、スピードバス(専用のレーンを走るバス)750TZS(約45円)、バナナ1本250TZS(約15円)、マンゴー1個1,200TZS(約73円)、ビール1本2,000TZS(約122円)という感じです。果物は道端で購入ができ安くて美味しいので、是非チャレンジしてみてください!

<交通手段>

主な交通手段は車・バス・バジャージ(三輪タクシー)・バイクなどがあります。

値段は、ダラダラ(乗り合いバス)< スピードバス < バイク < バジャジ < 配車タクシー < タクシー という感じで高くなっていきます。

UberやBoltなどの配車タクシーアプリの使用が比較的低価で安全かと思います。(配車アプリは支払い金額がアプリ上に表示されるため、安心です。)通勤時間や要人が通る場合等は交通渋滞が発生するので時間に余裕をみて行動することが必要です。

<観光地>

まずは、セレンゲティ国立公園でのサファリです。時期によっては、有名なヌーの大移動が見られます。大型動物や野鳥なども数多く見ることができます。見ることができる動物は若干変わってきますが、セレンゲティ国立公園以外にも多くの国立公園や自然保護区があるので、予算に合わせて選ぶことをおすすめします。基本的にサファリでは最短で2泊3日はみておいた方が良いでしょう。サファリは動物がよく行動する早朝と夕方に行くことが多いため、泊まりになります。現地旅行会社を使用すると日本からツアーで来るよりも安くなります。日本語が分かるガイドさんがいる旅行会社もあるので、是非レックスバートにご相談ください。

そしてザンジバル島では、奴隷貿易が行われていた歴史について学べたり、美しいビーチで泳ぐことができます。イルカや海亀と泳いだり、ダイビングを楽しむこともできます

海が綺麗なザンジバル島

キリマンジャロには山頂まで最短で4泊5日から登ることができるようです。こちらも現地の旅行会社にツアーをお願いすると、日本からツアーでいくより安く、入山料を含めて約20万円くらいで登頂できるようです。しっかりと準備や計画をした上で是非チャレンジしてみてください。山の麓ではあの有名なキリマンジャロコーヒーが栽培されています。ダルエスサラーム市内のスーパーや空港でも購入できますので、是非お土産にコーヒーをどうぞ!

<治安>

アフリカ諸国の中では、比較的安全な国と言われていますが、日常的にスリ・ひったくり・タクシー強盗・空き巣等の犯罪が発生しており、邦人の方の被害もでています。街中では、私たち外国人はどうしても目立ってしまうので、日本にいる時とは違い注意が必要です。

夜間の外出や高価な物を身に着けて出歩くことは極力控えたほうが良いです。知人のタンザニア人は、夜歩いているところを鉈を持った3人組に襲われ、携帯とパン(!)を盗まれました。

現地の人でも襲われることがありますので、夜間は特に気を付けてください

また、バイクタクシーの交通事故が多く発生しているので、便利ですがバイクタクシーの使用は控えることをおすすめします。

<親日性>

日本のODAプロジェクトの一環として、魚市場や道路の建設等が行われていたり、日本の中古車も数多く入ってきていたり、青年海外協力隊の方たちも様々な分野で活躍されているため、日本のイメージは良いものが多いと思われます。空手の教室も開かれていたり、息子の通う学校でも空手の授業があったりして、1から10まで日本語で数えられる人がいたりします。

フレンドリーな国民性なので、道を歩いていても話しかけてくれる人が多いです。

<産業>

タンザニアの主要産業は、農林水産業がGDPの26.9%、鉱業・製造・建設等がGDPの30.3%、サービス業がGDPの37.2%となっています。前述したキリマンジャロコーヒーは主要輸出品で、その他カシューナッツやビクトリア湖で捕れるナイルパーチ(淡水魚)も世界各地に輸出されています。こちらの友人は、日本の楽器メーカーに楽器用の材木を輸出していると言っていました。また鉱業では、青紫色の宝石タンザナイトが産出されることが有名です。金・ニッケル・銅も採掘されています。前述の通り沢山の観光地があるため、観光産業も成長を続けており、大事な外貨収入となっています。

<通信環境>

ダルエスサラーム市内やザンジバルの多くのホテルではWi-Fiが設置されており、無料で使用することが可能です。ダルエスサラームのカフェやレストランでも観光客やリモートワークの人たち向けにWi-Fiが使用できるところが、増えてきました。ネット速度は速くはありませんが、ZOOM等のミーティングは問題なく行うことができます。

<食文化>

タンザニアの主食は、ウガリというとうもろこしの粉をお湯に入れて練ったものです。ウガリを手でこねて丸めながら、肉(牛肉・鶏肉・山羊肉など)や魚、豆、野菜などと一緒に食べるのが一般的です。

ウガリと野菜炒めとチキン

ウガリの調理はかなりの力仕事です。

タンザニアには、インド系やアラブ系のタンザニア人も暮らしており、食べ物もインドやアラブ諸国の影響を受けたものが多くあります。主に朝食に食べるチャパティ(全粒粉を水と混ぜて丸く伸ばし焼いたもの)やサモサ(小麦粉で作った皮でスパイスを利かせた具材を包み揚げたもの)、お祝いの際によく食べられるピラウなどがその一例です。

是非、色々な食べ物にトライしてみてくださいね!

<終わりに>

いかがでしたでしょうか?

自然豊かでいろんな顔を持ち、魅力いっぱいのタンザニア。是非興味を持ったら遊びに来てくださいね。これから、少しずつタンザニアの魅力を伝えていきたいと思いますので、よろしくお願いします!

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