こんにちは!Pick-Up!アフリカです。
今回は、ルワンダの安全性について、世界の国々と比べて紹介します。
記事リンク:
https://www.newtimes.co.rw/news/rwanda-ranked-safest-country-africa
Rwanda ranked safest country in Africa
『ルワンダがアフリカの中で最も安全な国としてランクインしました』
アフリカの国をイメージする際に、「治安が悪い、危ない」といった印象を持っている人が少なくないのではないかと思います。しかし、実際にデータを見てみると必ずしもそうではないことがわかります。
今回ピックアップした記事では、ルワンダが一人旅するのに安全な国ランキングで第6位にランクインしたと述べられています。このランキングは、usebounceという様々な都市に手荷物を保管するためのアプリによって発表されました。ルワンダはアフリカで唯一トップ10にランクインした国であるとのことです。
記事ではこのランキングの算出の基準に関しても述べられており、犯罪指数と安全性指数の二つを組み合わせたものを基に作られているようです。両指数は、安全性をはかる物差しとして使われており、旅行客が旅行先を考える際に考慮する点であるとも書かれています。usebounceによるこのランキングでは、一人旅するのに最適な国を紹介するものであるため、安全性以外の項目も考慮されているようです。例えば、レストランやバーの数、ホテルの数や質、またその地域の天候など、その国が観光地としてどれほど魅力があるのかについてもそれぞれランキングが設定されており、それらを総合して一人旅におすすめな国を紹介しています。
今回のランキングは57カ国を対象に行われました。その中で記事では、ルワンダが6位になったことを取り上げています。この数字の背景には、犯罪指数で24.4点、安全性指数が75.7点の採点を得たことも共有されています。
ルワンダは今までも安全度の高い国として他のランキングにもランクインしてきました。その一つ、2018年に発表されたGallup Global Law and Order reportでは、アフリカの中の安全な国ランキングでルワンダが第2位にランクインしていることも記事内で共有されています。これは、ルワンダ市民の83%が地元警察に対して自信を持っていることに起因しているようで、昨年も同じ基準でルワンダが1位に輝いたようです。
しかしその反面、今回紹介しているレポート内で考慮されていて他項目にも目を向けると、ルワンダは安全性以外のランキングにおいては上位にランクインしておらず、観光地としての魅力はまだ取り組むべき課題としての印象が残ります。
さらに記事ではランキングの上位にも目を向けており、1位にはスイスがそれぞれ犯罪指数は21.7、安全性指数は78.3を記録したと伝えられています。2位はスロベニアで、犯罪指数が22.3、安全指数が77.7を記録したとのことです。また、日本になじみがある国として韓国は11位につけており、犯罪指数は26.8、安全性指数は73.2を記録しています。
安全度ランキングにおいて、トップ10にランクインしているのはほとんどがヨーロッパの国です。それに対して、ルワンダ以外のアフリカの国は基本的に犯罪指数が高く、安全性指数が低いという、安全性が低いと考えられる結果になっています。
安全性が高く、トップ10に入っているスイスとルワンダに目を向けたときには、どちらも安全性の犯罪指数の低さと安全性指数の高さが際立っている様子がうかがえます。一方、記事内でもルワンダとの比較の対象となっている、アフリカで有名かつ、より発展している国として知られている南アフリカは犯罪指数が高く、安全性指数が低いことから、ルワンダの数値とかなり異なることがわかります。
上記でも述べたように、ルワンダ以外のアフリカの国は犯罪指数が高く、安全指数が低くなっており、安全性に関するランキングでは下位のほうにつけています。南アフリカやケニアはその代表格です。ルワンダ以外のアフリカの国では安全性を高める努力が今よりもっと必要であると考えられます。
ちなみに日本は第3位で、アジアの中で唯一トップ10にランクインしています。
ルワンダはなぜ安全性の高い国として認められているのでしょうか。また、どのようにしてそれを維持しているのでしょうか。
ピックアップした記事では、ルワンダが有能で専門的な治安組織を設置し、国の安全のために多大なる努力をしてきた、と書かれています。
また、ルワンダが安全な国である理由を社内で話し合いました。そこでは、政治的安定、警察の機能、治安の良さの3つが主にあげられました。1つ目の政治の安定に関して、ルワンダの政治は確立した法体系の下で行われており、権力者によって解釈が異なるといった混乱が生じないことが理由の1つになるのではないかという意見がありました。2つ目の警察の機能について、ルワンダの現地警察がしっかりと機能していることが犯罪率を下げ、安全性をあげることに貢献しているのではないかという意見が出ました。3つ目の治安の良さに関して、市民が犯罪が起きたときの社会的制裁を理解しているため、自分自身を律することに繋がっているのではないかという意見がでました。このことは、現地警察が機能していることでより市民に意識づけられていると考えられます。
今回の記事からは、今後アフリカ各国では国内における安全性を高める必要があることが読み取れます。アフリカでは観光を推し進めている国が多くあり、特にコロナ禍以前には実際に観光客が多く集まっている国がある中で、安全性が担保されないことには観光客の増加も望めないでしょう。ルワンダでは、政治的安定、警察の機能、治安の良さが安全な国づくりに繋がっているのではないかと考えられます。アフリカの他の国々はルワンダを参考にし、近づけていく努力が必要であると考えられます。また、安全性を確保することと同時に観光地として魅力的な要素を増やしていくことが今後大切になると考えられます。
アフリカの観光に関しての記事は以前に投稿されています。こちらの記事では、ルワンダでは2020年12月にGishwati-Mukura国立公園を観光客向けにオープンしたことと、テクノロジーを用いてアフリカ大陸内で観光が促進するような取り組みが行われたことが述べられています。参考記事に載せてあるのでぜひ参考にしてみてください。
今回の記事では安全性という観点からの記事を扱いましたが、usebouce社のフルランキングでは、この点だけでなく、他の観点からも国々を評価しており、全体1位にはアイスランド、2位にはマルタ、さらに3位にポルトガルが続くランキングと、世界的にも人気の観光地がやはり実力を見せている様子が伺えます。日本は全体で8位を記録しており、アジアでは1位となっています。コロナ禍でどのように観光業界が変わるかはまだはっきりしませんが、今年海外旅行などを検討されている皆さん、ぜひ参考にしてみてください。また、アフリカの国の安全性や観光についても引き続きお届けしていきますので、お楽しみに!
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参考記事:
The 2021 Solo Travel index –Link
観光セクター促進に向けたアフリカ大陸での最新の動き!【Pick-Up! アフリカ Vol. 44 (投稿:2020年11月24日)】-Link
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