南アフリカ：SDGsへの取り組みが大学で拡大、インパクトランキング2022で上位に！【Pick-Up! アフリカ Vol. 33：2022年5月10日配信】

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2022年5月25日

こんにちは、Pick-Up!アフリカです。

今回は、南アフリカの大学におけるSDGsへの取り組みについての記事をピックアップしました。

関連記事も合わせてぜひお楽しみください！

記事リンク：

https://www.engineeringnews.co.za/article/up-soars-in-2022-times-higher-education-impact-rankings-2022-05-04

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英題：UP soars in 2022 Times Higher Education Impact Rankings

『プレトリア大学がインパクトランキング2022で順位をあげました』

以前投稿したこちらの記事では、南アフリカがSDGs（Sustainable Development Goals：持続可能な開発目標）の目標6「安全な水と衛生」の達成が困難であるとの見解が示されています。主に理由は6つ挙げられており、特に新型コロナウイルスの影響からその資金不足と調査方法によるデータ不足について詳しく説明されています。

今回ピックアップした記事では、南アフリカの大学がSDGsへの取り組みといった観点で世界的に評価されたことについて書かれています。

こちらの記事によりますと、Times Higher Education（THE）によるインパクトランキング2022は、110の国や地域から1,524校の大学がSDGsに対する貢献度を基準としてランキング付けされたものだそうです。17の目標それぞれとそれを総合した18個のランキングからなっており、研究・管理責任・アウトリーチ・教育の4つの分野から大学の持続可能性への取り組みを評価しているとのことです。

第4回となる今回は、アフリカから10ヶ国、80の大学が掲載されたようです。こちらの記事によりますと、エジプトが36校、ナイジェリアが9校、南アフリカとモロッコがそれぞれ8校、ガーナが6校、アルジェリアとチュニジアがそれぞれ5校、タンザニア、スーダン、ザンビアがそれぞれ1校ずつランクインしているとのことです。アフリカだけで見ると1位はエジプトのアスワン大学（総合67位）、2位には南アフリカのヨハネスブルク大学（総合69位）、3位には同じく南アフリカのプレトリア大学（ベスト200）となっています。エジプトが掲載されたアフリカの大学の半分を占めており、南アフリカは高ランクの大学の数が最も多く、ランキング指数で上位600位以下の大学は8校もありませんでした。

また、アフリカから外に目を向けてみると、トップ3にはオーストラリアのウエスタンシドニー大学、アメリカのアリゾナ州立大学、カナダのウエスタン大学がランクインしています。日本は84の大学が掲載されており、総合ランキングトップ10に北海道大学がランクインしています。その他7つの大学が世界トップ200にランクインしており、アジア諸国の中で総合ランキングに掲載されている大学の数が最も多くなっているそうです。

今回アフリカの中で3位に輝いた南アフリカのプレトリア大学の校長Tawana Kupe教授はこの素晴らしい結果に対して祝辞を述べており、THE World University RankingsのChief Knowledge OfficerであるPhil Batyはこのランキングでアフリカというニッチな地域の強みとその潜在的能力を見つけることができると述べています。

プレトリア大学はSDGsへの取り組みとして、Sustainable Development Solutions Network（SDSN）と呼ばれる国連の持続可能な開発ソリューションネットワークを立ち上げています。こちらの記事に詳しく書かれていますが、SDSNは持続可能な開発の達成のための解決策を推し進めるために、世界中の科学技術の専門知識を結集した国際的なイニシアチブのことだそうです。南アフリカでこのネットワークを始めた目的は、南アフリカの大学やその他の主要な研究機関を動員し、南アフリカでSDGsを推進させ、その貢献を支援することだそうです。

このようにアフリカを含む世界各国の大学でSDGsの取り組みが行われています。大学においては、アフリカでもSDGsの達成への動きが見られており、世界的にみても大きく貢献していることがわかります。そのような大学で学んだ人々が、今後国を引っ張っていき持続可能な社会への架け橋となることに期待が膨らみます。