こんばんは。
本日は中国と東アフリカが共同で行なった職業教育交流セミナーについて書かれた記事をピックアップしました。
次世代を担う産業人材育成のために、アフリカ各国は職業訓練教育に力を注いでいます。そんな中、中国は今までの自国での経験を活かして、この職業訓練教育分野にてアフリカをバックアップしていく姿勢を見せているようです。
詳しい内容はぜひ、下記本文をご覧ください!
記事:中国・アフリカ職業教育交流セミナー2020
China-Africa Vocational Education exchange seminar 2020
内容と背景:
先月開催された中国・アフリカ職業教育交流セミナーは、ウガンダ教育スポーツ省・産業教育協力のためのB&Rアライアンス・東アフリカ大学間評議会・中国のサンメーカー石油ガス訓練研究所の主催のもと中国の青島で開催されました。
セミナーには70校以上の中国の専門学校とアフリカ地域のの50校を超える高等教育大学が参加したようです。(オンラインも含む)
この記事の中では、中国がアフリカ各国の職業教育訓練分野に対して行なっている様々な取り組みが散見できました。
今回のセミナーで共有されていた内容をこの記事を元に書き出してみると、下記の通りになります。
- 中国の専門学校8校が東アフリカ諸国の8大学と海外教育プロジェクトに関する協力協定を締結。
- 東アフリカ諸国における中国TVETカレッジ海外合同教育プログラムに関する三者協力協定のための中国専門学校15校のリストの発表。
- 中国とアフリカの職業教育協力を強化し、中国政府が2014年に共有した、Belt & Roadイニシアチブ(シルクロード経済ベルトと21世紀海洋シルクロード)を通して中国とアフリカのコミュニティの構築を目指す。
- 将来的には、より多くの学生が中国に留学し、中国とアフリカの職業教育協力が緊密になると予想している。
中国は今までに、ルワンダに職業訓練校を建設したり、ケニアの職業訓練校に技術協力を行なったりと、東アフリカ地域の職業訓練に力を注いでいる様子が見受けられました。しかし今回の記事によると、アフリカ国内の協力のみならず、今後将来的に多くのアフリカ人学生が中国に留学し、アフリカと中国の職業教育協力が緊密になるということが示唆されていました。
以前は、アフリカでの中国のプレゼンスと言うと、もっぱら建設業や道路工事などのハード面の整備に投資をしているイメージが多くありました。しかし昨今では、今回の記事でご紹介したように、職業教育などの人材育成分野のソフト面に関してもその存在感を大いにアピールしてきているようです。
アフリカにおける職業訓練教育分野は、欧州や日本も同様に以前から参入している分野である一方で、中国もそのプレゼンスを発揮してきています。今後も各国のこの分野でのアフリカとの関わりを引き続き見ていきたいと思います。
関連・参考文献:
- China-funded regional technical skills contest launched in Kenya – Link
- アフリカからの難民、職業訓練教育で幸福を見つける【Pick-Up! アフリカ Vol. 1: 2020年10月5日配信】 – Link
- 東アフリカ地域、職業訓練教育に関する話題【面白記事 Vol.116: 2020年8月24日配信】- Link
ご相談・お問い合わせ
アフリカ・ルワンダへのビジネス進出をご検討の際は、当サイトの運営に関わっているレックスバート・コミュニケーションズ株式会社までご相談・お問い合わせください。