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皆さん、こんばんは!
今日はイノベーションやスタートアップなどに関してのニュースをお届けする水曜日です。
この2日間、女性の話題の記事などを共有してきましたので、今日は女性繋がりの記事を私もお届けします。
STEM教育として認知されている理工学系の教育に関してアフリカの各国政府はその取り組みを強めていると同時に、世界的にもこの分野の教育には力を入れている政府は少なくないのではないでしょうか。
しかし、教育の後にその分野で活躍する女性が少ないのも知られた事実でしょう。
1記事目では、スタートアップやアントレプレナーの分野でもその傾向が見られることを先日共有しましたTechpoint Africaのレポートがお伝えしているものをお届けします。
2記事目では、アフリカ開発銀行の行っている農業分野でのピッチングイベントのファイナリストとなった企業の中で女性創業者やマネジメントの占める割合が高いことを喜ぶ記事をお届けします。
お楽しみください!
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2010年以来、100万ドル以上の投資を集めた西アフリカのスタートアップのに占める女性が設立に関わったスタートアップの割合は10%
英題:Only 10% of female-founded startups in West Africa have raised up to $1 million since 2010
内容と背景:
先週共有しましたTechpoint Africa社による西アフリカのスタートアップ界隈のレポート。少しだけ内容が書かれている記事を見つけましたので、お届けします。
題名からもわかるように、この10年間の西アフリカへの投資において、100万ドル以上の投資を得られたスタートアップのなかで女性が設立したスタートアップのその投資に占める割合は総額の10%に相当でしかないようで、データ的にこの分野が男性中心のものになっている様子がうかがえると共有しています。また、違うデータでは、女性の起業家は全体の投資額の20%相当の投資を集めていないようです。女性にとって厳しいデータであることが伺えます。しかし、この起業家のほとんどは地元の起業家で、以前共有しました、ケニアにおける投資誘致の現状と少し違った傾向が見られます。
また、記事では、女性が一番優位性を占めているのが無給の職種の分野であることにも触れており、その傾向がアフリカだけでなく、世界的にも見られるものだとしています。さらに、記事では女性と男性の無給で働いている時間を比較しており、女性が4時間を越しているのに対し、男性は2時間にも満たないとのILO(International Labour Organization: 国際労働機関)データを共有しています。
ケニアのBliss Groupという企業のCEOのIsis Nyong’o Madison氏はTechCabalというライブチャットイベントでこの現状に対して、女性がこの分野に参入する際、「趣味」として捉えられてしまっていることが原因なのではないかとの意見を共有しています。
レポートを発行しているTechpoint Africa社は、女性の若年層からの同分野への参加、関心の向上がこの傾向をかえるために必要なのではと締めくくっています。
実際、近年では子供の頃からこういった分野に慣れ親しんでもらうための取り組みなどがさまざまな政府や、国際機関、各国国際協力機関のプログラムなどを中心に行われているのでそれらの結果などが楽しみなものです。
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関連記事:
- 「アフリカ、デジタル経済下の女性の社会進出についての話題【面白記事 Vol. 101: 2020年8月6日配信】」 – Link
- 「日本語でも読める西アフリカのスタートアップシーンの10年歴史!【Pick-Up! アフリカ Vol. 33 (投稿:2020年11月11日)】」 – Link
- 「Coder by age 10, software developer by 19: Meet Ethiopian teen tech entrepreneur Betelhem Dessie」 – Link
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アフリカ開発銀行の12万ドル規模のAgriPitchコンペのファイナリストにナイジェリアから6社が選ばれる。
英題:6 Nigerian Startups Among 25 Finalists Selected for $120,000 AfDB AgriPitch Competition
内容と背景:
上の記事では女性にとって難しいデータが出てきたのですが、今回は少しいいデータを共有します。
アフリカ開発銀行(Africa Development Bank: AfDB)が農業分野での起業家向けのピッチコンテストを開催し、ファイナリストの25社が選ばれたのですが、そのうち6社はナイジェリアから選ばれたようです。応募対象者は35歳以下の起業家で今回の応募ではアフリカの30カ国から合計2500以上の応募があり、そのうち25社が12カ国から選ばれたようです。この25社のうち、62%が女性が起業に関わっている会社だったこと、あるいは管理職系役職につしている半数が女性であることに、主催のAfDBは喜びを共有するメッセージを発信しています。
今回のピッチイベントでは、それぞれ違った企業の成長具合やカテゴリー(スタートアップ部門、成長したスタートアップ部門、女性起業家部門)でファイナリストが選ばれたようで、最終的に勝者には1万ドル〜4万ドルの賞金とメンターシップを受けられるようです。
記事では、今回のピッチイベントでファイナリストとなった企業のそれぞれの取り組みをも共有しています。
今回のコロナの環境下では農業や医療、教育の分野でのピッチイベントやイノベーションイベントが多く開催されたり、その分野で活躍するスタートアップにスポットライトがあたる様子が見られたことから、今回のここでのファイナリストらが、近くアフリカでも有名な企業の一つとして皆さんの耳に届く日も近いかもしれません。
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