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みなさま、こんばんは!
本日金曜日は物流および貿易関連の話題をお伝えする日ということで、南アフリカにてUberが医薬品配送サービスを開始したというニュースをお伝えしています!
ぜひお読みください!
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記事1:「Uberが南アフリカにて市販薬の配送サービスを開始」
英題:「Uber launches medicines delivery service in South Africa」
記事リンク:
https://edition.cnn.com/2020/1ber-medicines-delivery-south-africa-intl/index.html
内容と背景:
本日金曜日は物流および貿易関連の話題をお伝えする日ということで、南アフリカにてUberが医薬品配送サービスを開始したというニュースをお伝えいたします。
こちらの投稿でも、物流インフラが整っておらず他地域と比べて未だ物流コストが比較的高いアフリカ大陸では、近年上昇しているインターネットやスマートフォンの普及を活用したECプラットフォームによる商品の売買が増加しているとお伝えしてきましたが、ナイジェリアに次ぎアフリカ最大規模の経済を誇る南アフリカも、近年eコマースブームが見られる国として例外ではありません。
実際、世界最大の統計調査データプラットフォームであるドイツのStatistaがデジタル市場の動向に関して発表した最新のレポートによると、南アフリカのeコマース市場は2024年までに年間11%の複合成長を遂げると予測されており、オンライン買い物客の数も現在の2,500万人から3,700万人近くに増えるとの見解が示されています。
そんな中、記事によると自動車配車サービスUberと共に米国の企業Uber TechnologiesのユニットであるUber Eatsの南アフリカユニットは先週15日木曜日、アフリカで最も工業化された経済をもつ南アフリカで急成長しているオンラインショッピングセクターにて市場シェアを獲得することを狙いに、地元のヘルスグループMedicareとのパートナーシップのもと、新たにアプリベースの市販薬配送サービスを開始しました。
医薬品配送は食品配送と比べて収益性が高く、コロナウィルスが対面式からオンライン形式でのショッピングへの移行に拍車をかける以前から、南アフリカでは既に地元の薬局チェーンであるClicksやDis-Chemらが参入しています。
記事によるとアナリストらの中には、少ないアプリケーションでより多くのことを行いたいと考えるユーザーに対して、ClicksやDis-Chemのような先駆者は市場への新規参入者よりも自然に有利な立場にあるとの意見を述べる者もいるようですが、記事ではUber Eatsは「マーケットプレイス」戦略に取り組んでいるとして、同社による医薬品配送市場でのシェア獲得に関して前向きな見解が示されています。
Uber Eatsは6億ドルにも及ぶ南アフリカの食品発送市場にて最大のシェアを占めており、同アプリは国内で既に200万人以上ものユーザーを抱えています。同社は現在多くの顧客を抱える単一の携帯アプリで配車サービスや食料品の配達など複数のサービスを組み合わせており、独自のマーケットプレイス戦略を打ち出しているのです。
Uber Eats南アフリカユニットのゼネラルマネージャーであるShane Austin氏は記事に対するインタビューの中で、レストランのみならず他の様々な販売業者をサービス内に巻き込むことに重点を置いてきた理由の一つとして、コロナウィルスによる全国封鎖と移動制限により、生活必需品へのアクセスを可能にするビジネスを促進する必要性が高まったことを挙げています。
既に国内で200万人もの顧客ベースを抱えるUber Eatsが新規参入市場にて地元企業とともにシェアを獲得することができるのか、今後の動向に期待したいところです。
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