みなさん、こんばんは。
毎週木曜日はアフリカのヘルスケアに関連するニュースをピックアップしてご紹介しています。
本日は、アフリカのヘルステックのスタートアップ数の大幅な増加に関して書かれた記事と、そのほかにCOVID-19の影響によるマラリア患者数の増員について書かれた記事をシェアします。
明日も違ったテーマで記事を配信します。ご期待ください!
記事1:アフリカのHealthTechスタートアップが史上最高数に
HealthTech Startups in Africa Reach All-Time High
記事リンク:https://www.itnewsafrica.com/2020/06/healthtech-startups-in-africa-reach-all-time-high/
内容と背景:
はじめに、アフリカのeヘルス分野についての話題をご紹介します。
Disrupt Africaが発表したHigh Tech Health:Exploring the African E-health Startup Ecosystem Report 2020レポートによると、現在アフリカ大陸全体で180ものヘルステックスタートアップ企業がアクティブに活動しているということです。
このレポートによると、このスタートアップ企業の数は過去3年間で56.5%増加し、COVID-19の大流行にもかかわらずかなりの投資も見られています。今年のこれまでのところ、eヘルスの新興企業は9000万ドル以上を調達しているようです。
COVID-19のパンデミックの影響によって、外出が制限された等の理由から、遠隔で行うことの出来るソリューションがヘルスケア分野の中でも求められるようになり、この市場が特に急成長し始めているということが考えられます。
関連記事の中にこの180のスタートアップ企業のリストがレポートとして購入できるサイトも掲載してあります。
ご興味のある方はぜひそちらも合わせてご覧ください。
関連記事:
- HIGH TECH HEALTH DISRUPT Africa – Link
- INNOVATIONAfrica’s e-health startups have raised over $90M this year – Link
記事2:Malaria deaths surge in Africa amid fight against COVID-19
COVID-19との戦いの中でアフリカでマラリア死亡者が急増の可能性
内容と背景:
続いて、ケニアからこちらのニュースをご紹介します。
この記事によると、世界保健機構(WHO)は、COVID-19のパンデミックによって引き起こされた混乱のために、サハラ以南のアフリカでのマラリア関連の死亡者数が今年2倍以上になる可能性があると警告しています。パンデミックによる緊急事態により、世界中で大規模な治療および予防プログラムが停止されたためだと考えられています。
日本では反対に、去年冬から今年春にかけてのインフルエンザの死亡数は、前のシーズンの4分の1程度でした。これに対し、専門家は「新型コロナウイルスに対する飛まつ感染対策などがインフルエンザの流行に関係した可能性がある」ということを指摘しています。
日本のように、手洗いのための水や除菌スプレーなどの衛生用品が充実し、多くの人に供給できる国であれば、その他のウイルスに関する病気を防ぐことができているようです。しかし、COVID-19によってアフリカなどの貧しい地域では、他の予防プログラムが頓挫してしまっているため、その他の病気に関しての危険性が高まっています。
この記事ではケニアの医療従事者はCOVID-19にかかりきりになり、マラリアで苦しんでいる多くの人々に対しての適切な医療が提供できていないという状況にあるということも書かれています。
一刻も早くこの緊急事態が収束し、すべての人々に対して適切な医療が提供されることを願うばかりです。
関連記事:
- Malaria & COVID-19 WHO- Link
インフルエンザ死者 4分の1に 東京23区 コロナ対策など関係か – Link
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